著:芥川龍之介『侏儒の言葉・西方の人』新潮文庫 (推薦日2005/12/10)

高校の時(だったか?)に買った本。以来、我がバイブル(ちょっと言い過ぎ?)。
物語ではありません。あらゆるテーマを取り上げて綴られた警句(散文)です。
この本で、言葉の素晴らしさを感じました。感動したというか衝撃的でしたね。
こんなにも巧く言葉を遣う人がいるんだ、という驚き。
短い文章なのに、内容は濃く深く。じんっと心に響くもので。素晴らしいアフォリズムです。
もともと日本語が好き、言葉が好き、な自分なのですが、よりその想いが強まった感じ。
あまりの表現力の強さに、彼の激しい厭世観に心を持って行かれぬよう御注意を。
彼の思想、言葉の深み、表現の凄さ等…あたしでは言葉で表しきれません。
百聞は一見にしかず。全くその通りで、是非一つでも彼の警句を読んでみて欲しい。
けれど、ちょっと古い文章で、その上テーマが難しいことが多く、
巻末注釈と辞書なしには読めません(少なくとも自分はそうだった)。





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